よくある質問:ビジネスマナー全般
言葉づかいのマナー
正しい敬語使い
ビジネスに限らず社会生活全般において、敬語表現というものは非常に大切です。
正しい言葉遣いが出来るように心掛けましょう。
間違いやすい敬語表現の中から、基本的なものをいくつか選びました。
ご苦労さまです
これは目下の人に対して用いる言葉になります。上司やお客様に使うのは失礼な表現になりますので、気をつけましょう。
上司に対しては、「お疲れさまです」が適切な言葉になります。(本来の意味から考えると変なのですが、それで定着しているので良いと思います)
お客様へは、状況にもよりますが、「いつもお世話になっております」「いつもありがとうございます」などが良いでしょう。
すいません
「すいません」は「すみません」が口語的に訛ったものですから、フォーマルな場にはふさわしくありません。またビジネス上で「すみません」は、あまり使わない方がよいでしょう。
この言葉には感謝と謝罪の2つの意味が込められているため、きちんと「ありがとうございます」「申し訳ございません」と伝えるのが正式という考えもあります。
お客様がお越しになられました
「お越しになられました」は、「お越しになる」という「来る」の言い換え型の尊敬語と、動詞+「れる」「られる」のつけ足し型の尊敬語を重複して使っている過剰敬語です。この場合には、「お客様がお見えになりました。」「お客様がいらっしゃいました。」などが適切です。
お座りください
座ってくださいの尊敬表現なので本当は間違いというわけではないのですが、「犬のおすわり」を連想することから、あまり適さないようです。
敬語表現としては「お掛けください」が適切とされています。
「ご自愛ください」の意味
ビジネス上のやりとりにおいて、よく手紙・メールの末尾に「ご自愛ください」という言葉が使われます。
この「ご自愛ください」とは、「ご自身の体を大切にしてください」ということを意味します。
「季節の変わり目ですから、ご自愛ください」「風邪が流行っているようですから、ご自愛ください」などと使うのが一般的です。
「ご自愛ください」という言葉は、男性・女性関係なく使うことができます。また、相手を気遣う意味がある丁寧な言葉遣いなので、目上の人に用いても問題はありません。
ただ、相手の体調を気遣って「お体をご自愛ください」と書くのは、重複表現となるので間違いです。ご自愛くださいに「体」の意味を含んでいるからです。
「ご自愛ください」への返信
「ご自愛ください」というような気遣いのあるお手紙を頂いた際には、どのように返信すれば良いのでしょうか。
お気遣いいたきまして、誠にありがとうございます。
○○さんもどうぞお体にはお気をつけください。
といった表現が定番として用いられることが多いでしょう。
『相手の気遣いに対するお礼の言葉+こちらからも相手を気遣う言葉』という形式で書くとよいでしょう。
役職者の呼称
上司をどのように呼べば良いのでしょうか。
社内なのか社外なのか、また身内と相手方で呼び方が異なりますので、気を付けましょう。
自分の上司を呼ぶ場合には
自分の上司を呼ぶ場合は、役職名のみで「部長」「課長」などと呼ぶか、苗字をつけて「○○部長」「○○課長」などと呼びます。
会社によっては「○○さん」と、上司であってもさん付けで呼ぶこともありますので、周りの呼び方に合わせるようにしましょう。
社外にて、自分の上司の名前を出すような場合には、呼び捨てで呼びます。社内の人間は全て身内ですから、たとえ上司、社長であっても呼び捨てにします。
取引先に対して
状況によっては下記のように使い分けます。
- ・上司を知っている取引先に対して呼ぶ場合には、「○○は」
- ・上司の肩書きを取引先に示したい場合は、 「課長の○○は」
という言い方があります。