img01

本革製品には、合皮製品にはない、表面上の特徴が現れることがあります。
私たち人間の皮膚も、人によってそれぞれ色が違ったり、ホクロがあったり、シワがあったりといった特徴がありますが、動物の皮革である本革製品にも同様に様々な個性が現れます。

すべての本革にこのような特徴が現れるというわけではありませんが、合皮との見分け方の一つのとしても利用できますので、以下のような点をチェックしてみましょう。

血筋

血筋
ヌメ革のように自然な風合いを活かした革の表面に見られる模様のようなもの。これは血管の痕です。本革ならではのナチュラルな模様、革の個性として捉えて楽しむ方が増えているようです。

バラ傷

バラ傷
動物が生きている間に受けた傷や虫さされの跡が、革としての加工後も線状や斑点状に残ることがあります。

色ムラ

色ムラ
人間の皮膚にも薄い場所と厚い場所があるように、本革も部位によって革質が異なります。成育環境や部位の密度によって染めムラが出ることがあります。どこかアンティークな風合いも感じられ、加工の段階で、あえてこのようなムラをつける革製品もあります。

トラ

トラ
人間にもシワがあるように動物にもシワがあります。筋のように入ったシワには色が入りやすくなることもあり、トラの模様のような形でそのまま残ることがあります。興味深いことに、革のみならず、木材でもこのような縞模様はトラ杢と呼ばれ、愛されています。