お気に入りのバッグはいつまでも長く使いたいものですが、バッグの表面がボロボロ剥がれてきたら、買い替え時かも知れません。

合皮のバッグや撥水加工されたバッグの中には、素材加工にポリウレタン樹脂を使用しているものがあります。

これらは数年経つと表面がボロボロと剥がれてきてしまうことがあります。

バッグの表面がボロボロとはがれる原因と対処法

ポリウレタンはとても便利な素材で、衣類や電化製品などに幅広く使用されています。

ギターなど楽器でも高価で手間がかかるラッカー塗装に代わり、ポリウレタンが主流になりつつあります。

これらでよくみられる劣化は加水分解という現象によるもので、日常でよく見られる経年劣化の一つと言えます。

例えば、カメラグリップなどがいくら拭いてもベタベタする、使用せずに長期保管していたスニーカーのソールがなぜかボロボロになるのも加水現象によるもの。

特に湿気が多くなりやすい夏場は空気中の水分子とポリウレタン分子が結合し、劣化が進みやすくなってしまいます。

対処法としては、少しベタつく程度であればアルコール類でふき取ると一時的にベタつきをとることができます。

しかし表面の色が変わる場合もあり、あまりオススメはできません。

実は、残念ながら一度こういった劣化が起きてしまうと元の状態に戻すことはできません。

一時的にベタつきをとることができても、またすぐにベタつきが戻ってきてしまうことがほとんどです。

バッグの寿命と割り切り、思い切って買い替えてしまうことをおすすめします。

ポリウレタンは悪者じゃない

どんな素材のバッグでも、必ず変化は訪れます。

(使い込むほどにその変化が「味」となり、長く使えるのが本革の魅力ですよね。)

それでは、なぜこのように劣化してしまうポリウレタンをバッグに使用するのでしょうか。

伸縮性がある

ポリウレタンの非常に高い伸縮特性は、言い換えると「強度が高い」ことになります。

軽く、とても柔軟に折り曲げられるため加工しやすく、もちろん日常生活でも扱いやすくなります。

磨耗性、耐油性に優れている

ポリウレタンを使用することで水や皮脂などが染み込みづらくなり、汚れづらくなります。

本革バッグは水に弱く、濡れをできる限り避ける必要があります。

合皮バッグの場合はあまりそういった気を使うことなく、とても気軽に取り扱うことができます。

安価

合皮のバッグは、一般に本革のバッグよりも安価に生産できます。

品質も均一で、大きさや形の制約もないため、豊富なバリエーションで商品を揃えられます。

次のバッグ、どうしよう?

このように、バッグには素材によって異なる特性があります。

それぞれ良い点や弱点があり、「この素材が一番良い」とは一概には言えません。

各素材について詳しくは当店の「素材の基礎知識」でももっと詳しく解説していますので、ぜひご参考になさってください!

当店では、素材別に商品を検索できる「詳細検索」もご用意しています。

あなたのライフスタイルをもっと楽しくするバッグが見つかりますように。